2017年6月27日(火) 04:07 JST

アジアへの忘れ物は俺達と共に取り戻そう!

「アジアへの忘れ物は俺達と共に取り戻そう!」

 

2005年三ツ沢球技場でのACL PSMマカッサル戦で掲出された幕だ。

 

前回、横浜がACLに出場したのは2005年。

まだACLの国内知名度が低く、JリーグもACL出場チームに対する優遇措置などを行っていない中、マリノスは過酷な日程を強いられた。

 

2/13 A3 浦項スティーラーズ @ 済州

2/16 A3 深圳健力宝 @ 済州

2/19 A3 水原三星 @ 済州

2/26 ゼロックス・スーパーカップ 東京ヴェルディ @ 横浜国際

3/05 J1-1 磐田 @ 日産

3/09 ACL 山東魯能 @ 三ツ沢

3/12 J1-2 C大阪 @ 長居

3/16 ACL PSMマカッサル @ インドネシア

4/02 J1-3 新潟 @ 日産

4/06 ACL BECテロ・サーサナ @ タイ

4/10 J1-4 神戸 @ 日産

4/13 J1-5 柏 @ 国立

4/16 J1-6 G大阪 @ 日産

4/20 ACL BECテロ・サーサナ @ 三ツ沢

4/24 J1-7 大宮 @ 日産

4/28 J1-8 川崎 @ 等々力

5/01 J1-9 東京V @ 味スタ

5/04 J1-10 清水 @ 日産

5/08 J1-11 広島 @ 広島

5/11 ACL 山東魯能 @ 中国 山東

5/15 J1-12 浦和 @ 日産

5/25 ACL PSMマカッサル @ 三ツ沢

 特に4/2から5/11までの間、1ヶ月強の間に12試合。ほぼ3-4日に1試合ペース。

 設備の整ったマリノスタウンもその時点ではまだなく、続出する怪我人、コンディション不良の中、満身創痍ともいうべきチーム状況。

 取れるべきタイトルは取る、と宣言して望んだシーズンだったが、A3を落とし、ゼロックス杯を落とし、なんとか勝ち点を拾っていたリーグ戦もGW前にはついに連敗。

 ACL初戦のホーム山東戦をミスから落としていたマリノスにとって、5/11のアウェー山東戦は決勝トーナメント進出のためには絶対に「勝たなければいけない」試合だった。

 それも、得失点差を考えると、2点差以上をつけなければいけない。

 山東戦直前のリーグ アウェー広島戦は、ACL山東戦に全てをかけるため、大幅にメンバーを落として臨み、サブメンバー中心ながら勝利を収めた。

 

その頃中国では、当時の小泉首相の靖国参拝に端を発した反日署名活動が4月に入って日系スーパーへの暴動という形にまで広がり、

町村外相が訪中をし謝罪を求めるも、中国当局は「原因は日本にある」と謝罪をしない、などと関係は悪化の一途となっていた。

 

そんな中アウェーの、しかも反日デモも行われている山東省での試合ということで、応援は「クラブ公式のツアー約100名」に限定された。

そして、審判、ボールボーイ、観客、公安全てが敵となり、横浜は負けた。

 

表題の幕が作られたのはその試合の翌週、BlueCardの当時メンバーの手によって。

そしてその幕は消化試合となったPSMマカッサル戦にて掲出された。

合わせて、ハマトラ特別号も配布された。

 

あの悔しい思いを忘れないために。

横浜のACLは、あの時の三ツ沢から止まっていた。9年の時を経て、全州でのアウェーから再びアジアでの闘いが始まる。

横浜の力を結集して、アジアへの忘れ物を取り戻そう!